記憶術で人生を変えよう

記憶術・アウトプット

記憶する、という行為は、単純に脳みそに情報をインプットすればいいだけ、というイメージがあります。ですがアウトプットというのが、実は記憶には大きな関係があります。例えばの話ですが、昨日見た映画の内容を人に話す必要があるとします。そしてたまたま暇ができて、フラッと時間つぶしのために見た映画、どちらの内容を人はよく覚えているものなのでしょうか。もちろん面白かった、面白くなかったということも関係して来るのですが、たとえ面白かった映画であっても、誰にも話さずに満足した場合と比べて、人に映画の内容を説明したり、感想を伝えたりした場合は格段に長期間、その映画の内容を明確に人は記憶しいるものなのです。これは映画の内容を人に話す、というアウトプット作業を行っているからです。勉強でも、覚えたい単語を何度も繰り返して書いたりしますよね。これもアウトプット作業です。それではなぜ、アウトプットすることが記憶術になるのでしょう。基本的に、人は自分が理解できないものをアウトプットすることはできません。つまり、理解していなければアウトプットするという事は、記憶した情報を活用しているということに他なりません。脳は、活用している情報を、重要だと思えば、自然と長期記憶に変えて行きます。ただし、アウトプットとはいっても、何度も繰り返して読んで覚える、丁寧に書き写すなど、これだけではあまり効果はありません。というか、こうした行為は、アウトプットとは違います。アウトプットで重要なのは、活用する場面で、活用するということです。必要があって思い出すことが重要になるのです。といってもちょっと分かりにくいかも知れませんね。つまり、短期記憶の中にある単語を、100回繰り返して書くよりも、友人などに、これどんな綴りだっけ?と聞かれて思い出し、教えたほうがよっぽど長期記憶になりやすいのです。ですがそうそう、記憶を呼び起こす必要がある場面に出くわすわけではありませんから、自分ひとりでアウトプットする方法を考えなければ行けません。例えばですが、教科書を一通り読んで、そして10分後、教科書を見ずにその内容を要約でかまいませんので書き出してみるなどの方法は効果的です。この場合は、思い出すという行為がセットになっているので有効になるのです。ひたすら繰り返して時間を使うというのは、暗記の基本のように思われている方法なのですが、実はさほど効果的ではないのです。