記憶術で人生を変えよう

記憶術・場所法

 場所法とは、自分にとって、身近な場所に覚えたいものを配置して覚えるという方法です。例えば、自分がよく知っている場所、自宅などに記憶したい順番にアイテムを配置して行くのです。とんかち、ねぎ、携帯電話、自転車という単語を順番に覚えるのであれば、まず玄関の土間にとんかちが刺さっていて、玄関ホールにはねぎが生えていて、玄関付近のトイレに携帯電話を落とし、洗面所にある自転車のせいで落とした携帯電話が洗えなかったというように配置して行くのです。もちろん場所はどこでもよく、自分の身体に配置することも出来ます。頭にとんかちのせて、首からねぎをぶら下げて、携帯電話をマタに挟んで、自転車にお尻を轢かれる、なんていうのはどうでしょう。よくない例は、玄関付近で日曜大工をして、キッチンの冷蔵庫にねぎがあって、リビングで携帯電話の充電をして、勝手口から自転車に乗るなど、当たり前の場所に当たり前のものを配置することです。これはちょっと覚えにくいです。ビジュアル的にインパクトがあるほうが、後々思い出しやすく、忘れません。

 覚えるアイテムが、物でない場合も、日本には幸い、語呂合わせがありますから、この場所法は劇的に応用力が広がります。自分の通勤、通学ルートなど、範囲を広げれば配置できる場所もかなりの数に広がります。例えば710年、納豆(710)を食べながら、駅のホームに平城京を作っている大工さんがいる、というイメージを覚えます。この場所法は、自分が良く知っている場所に結びつけるため、記憶の取っ掛かりが捜しやすく、長期記憶になりやすいのです。ぜひ一度試してみて下さい。